日本アカデミー賞の5つの闇とはなんなのでしょうか?
日本アカデミー賞は一部で「レベルが低い」「やらせ」「おかしい」と言われているようです。
なぜそのように言われるのかをまとめました。
【闇】日本アカデミー賞はレベルが低い?やらせ・おかしいと言われる5つの理由
日本アカデミー賞はレベルが低い、やらせなどと言われているいるようです。
数々の素晴らしい作品・俳優さんが受賞されてきた日本アカデミー賞。
世間ではなぜそのような評価を受けているのでしょうか?
最優秀賞は…風たちぬだよな。
— iykagura (@Iykagura) January 16, 2014
日本アカデミー賞はやらせに近いから
日本アカデミー賞やらせ、レベルが低いなどと言われる理由は
①ノミネートの偏り?(会社)
②特定の映画が受賞?
③安っぽい?
④受賞者からの批判
⑤組織票がある?
が考えられます。
詳しく見てみましょう。
闇①ノミネートの偏り
日本アカデミー賞を受賞した俳優・作品には制作会社の偏りがあるというのです。
なんでも
松竹、東宝、日活(たまに)
の受賞歴が格段に多いとか・・
2014年、東京国際映画祭のイベントで北野武さんもこのように発言されていました。
「日本アカデミー賞最優秀賞は松竹、東宝、東映、たまに日活の持ち回り。それ以外が獲ったことはほとんどない。(賞を選定する)アカデミー賞の会員なんてどこにいるんだ。汚いことばっかやってる」
(引用元:『スポニチ Sponichi Annex』2014年10月26日「北野武監督 トークショーで日本映画界バッサリ『汚いことばっか』」)
北野武さんの発言に対し、日本アカデミー賞協会会長の東映・岡田裕介会長は
・「これほど厳正な投票によって行われているものはない。」
・「公正な投票」と反論
⇒火に油を注ぐ結果になった
ようです。
特に大手との密接な関係の中で、
・小規模制作や独立系映画への支持が薄い
・名の知れていない映画会社は賞を取りづらい?
・有名俳優、監督ばかりが受賞
ということなのでしょう。
結果的に
あの作品面白かったのに何で最優秀じゃないの?
この映画つまらなかったのになんで賞をもらってるの?
と、観客の期待を裏切る結果を生んでいるのかもしれません。
さらに受賞作品にはこんな共通点も?
闇②特定の映画が受賞?
作品賞の受賞に関しても、
特定の映画が毎年恒例で受賞する傾向がある
ようです。
Wikipediaで過去の受賞作を見てみると・・

(画像:Wikipedia)

(画像:Wikipedia)
8つの受賞項目中、4~6項目を同じ作品が受賞しているのが分かります。
もちろん
・毎年このような結果ではない
・作品が素晴らしかったかた評価された
のでしょうが、やはり同じ作品ばかりが名を連ねるというのは公平性を疑われても仕方ないかもしれませんね。
このようなパターンが繰り返されると、
視聴者の信頼感が損なわれ、「やらせ」として批判される?
のかもしれません。
また視聴者からはこんな厳しいコメントも・・
闇③安っぽい?
Yahoo!知恵袋にこんな投稿がありました。
アメリカがやることの猿真似のようにも思えるし 世界で評価されないからといって別に無理やり賞を作らなくても。 業界人がお互いに褒め合い、安っぽい演出…
(引用元:Yahoo!知恵袋)
「アカデミー賞」と名乗っているので、本家アメリカのアカデミー賞を真似ているのは分かります。
しかしアメリカのアカデミー賞では
・無名俳優、無名作品もノミネートされる
・短編、長編など作品の分類も日本より細かい
などを考えると、どうしても日本アカデミー賞は
・1番を決めて終わり
・内輪で楽しんでいる感
は否めないと感じる人もいるようです。
日本アカデミー賞の批判は受賞者からも・・!
闇④受賞者からの批判
樹木希林は2008年3月、第31回日本アカデミー賞の受賞式会場で、このような発言をされました。
「私なら違う作品を選ぶ」、「半分くらいしか出演していないのに賞をいただいてしまって申し訳ない」、「組織票かと思った」と本音を吐露。
(引用元:デイリー新潮)
樹木希林さんの出演作は
・「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」
・主演女優賞(樹木希林さん)
・最優秀助演男優賞(小林薫さん)
・最優秀作品賞
・最優秀脚本賞
・最優秀監督賞
を獲得していました。

5冠達成してるのに何でそこまで言ったのかな?
なぜそこまで樹木希林さんが物申したかというと・・
2008年は
・「それでも僕はやっていない」が高い評価を受けた
・報知映画賞、日刊スポーツ映画賞、毎日映画コンクールで作品賞を独占
・キネマ旬報ベスト・テンでも1位
という素晴らしい成績だったようです。
しかし日本アカデミー賞では
助演女優賞(もたいまさこさん)だけが受賞
だったようです。



「それでも僕はやっていない」は冤罪がテーマの社会派だったよね



東京タワーも良かったけど、映画の評論て難しい
当時を振り返り、こんな声も。
近年の日本アカデミー賞、なんか良くなってきたな。メジャーのエンタメ作品以外も取り上げるようになってきたという意味で。「それでも僕はやってない」の年に、「東京タワー」を最優秀作品賞に選んだ時よりは、大分進歩してるようだ。
— 障害者A (@yodakano827) March 7, 2020
日本アカデミー賞の選考基準は少しずつ変わってきているのでそうか?
もしくは・・
闇⑤組織票がある?
日本アカデミー賞の選考は組織票があると噂されています。
Wikipediaによると賞の選出は日本アカデミー賞協会会員の投票によって行われるようです。
・日本アカデミー賞協会は、日本国内の映画関係者によって構成される
・年会費2万円を払い、主要な映画館で映画を無料で観れるフリーパス制
・会員は2019年(令和元年)時点で3,959名
とのこと。
その中には
・テレビ局、広告代理店、出版社、制作プロダクションなど
・東映、東宝、松竹がまた別個に含まれていて関連会社もある
ようです。



このあたりが「組織票」と言われてるみたい
では日本アカデミー賞は公にはなっていませんが組織票で選出されているのでしょうか?
受賞者は誰が決めているのか気になります!
日本アカデミー賞は誰が決めてるの?選出はブラックボックスだった?
松谷氏は、岡田会長による「公正な投票」という反論は無意味だとする。別に「不正投票」が疑われているのではなく「公正な組織票」が問題になっているからだ。
《こうした組織票疑惑については、日本アカデミー賞協会はいまだに説明しきれているとは言えません。なぜなら前述したように、「賛助法人」における大手3社とその関連会社の投票権の内訳が明示されていないからです。ここをハッキリさせなければ、これからも日本アカデミー賞の選考には疑義が投げかけられることになるでしょう》
誰が決めている?年齢層は
先ほどもお伝えしたように、日本アカデミー賞の選出は
日本アカデミー賞協会会員の投票によって行われます。
日本アカデミー賞協賛会員になるのには条件があり
・現在も含め映画事業に継続して 3 年以上従事している
・協会が定めた運営・実行委員、または賛助法人の推薦を受けた者
(参照:https://www.japan-academy-prize.jp/pdf/membership.pdf)
という規定もあるんだとか!
また日本アカデミー賞協賛会員の年齢層は不明ですが、Wikipediaにはこんな記載も。
所属先や年齢層が業界内の高齢者に比率が偏った約3900人のアカデミー会員
(引用元:Wikipedia)



協会が認めた人しか入れないのか・・



それじゃ協賛会員の好きな映画しか観なくなって受賞作品も偏りそう
ではその協賛会員の内訳はどうなっているのでしょうか?
協賛会員の内訳はブラックボックス
デイリー新潮によるともっとも協賛会員の割合を占める「賛助法人」の投票権の内訳は公表されていないようです。
「賛助法人」(約36%・202社)
・アスミック、エース、ギャガのような独立系映画会社
・テレビ局、広告代理店、制作プロダクションなど
・東宝、東映、松竹の関連会社含まれている
内訳が不明ということは・・
・映画会社(東宝、東映、松竹)がメインである可能性も高い
・テレビ局と映画会社がズブズブな関係?
とも考えられます。



いくら個人でいい映画を推しても組織で投票されたら勝てないよ
では過去の受賞作品はどこの制作会社のものが多かったのでしょうか?
日本アカデミー賞の歴代・最優秀作品賞はどこの制作会社?
では日本アカデミー賞の過去10年の最優秀作品賞がどこの制作会社の作品だったのか見てみましょう。
タイトル(監督名) | 制作会社 | |
2024年 | 『ゴジラ-1.0』(山崎貴) | 東宝 |
2023年 | 『ある男』(石川慶) | 松竹 |
2022年 | 『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介) | ビターズ・エンド |
2021年 | 『ミッドナイトスワン』(内田英治) | キノフィルムズ(配給) |
2020年 | 『新聞記者』(藤井道人) | スターサンズ |
2019年 | 『万引き家族』(是枝裕和) | ギャガ |
2018年 | 『三度目の殺人』(是枝裕和) | 東宝 |
2017年 | 『シン・ゴジラ』(庵野秀明・樋口真嗣) | 東宝 |
2016年 | 『海街diary』(是枝裕和) | 東宝 |
2015年 | 『永遠の0』(山崎貴) | 東宝 |